八ヶ岳の主峰「赤岳」(2899m)


美濃戸山荘(6時30分)〜行者小屋(8時20分)〜地蔵の尾根〜地蔵の頭〜赤岳展望荘(10時10分〜12時30分)
〜赤岳山頂(1時10分)〜赤岳山頂小屋(下り同ルート)美濃戸山荘(4時50分着)
[大休憩2時間20分含]


先週の3時起床に続き今朝も・・。暗闇の3時45分自宅発。
三連休の初日の為か今日は車も先週よりは多い。八ヶ岳SAあたりの前で雨が降ってくる、
今日もダメかな?最近の我が家の山行きは、展望があまり望めなくて一寸悲しい。。
約2時間で、小淵沢ICで下車。

美濃戸山荘には6時15分着、ここに駐車をするつもりだったのに、日帰りの人は駐車させてもらえない。
仕方なくオットが、下の赤岳山荘まで車を運んだ、一日1000円、上で泊まる人は2000円だそうです。
私の古いガイドブックは500円になっていたのだが・・古すぎるって(笑)。

6時半登山開始
赤岳鉱泉方面の北沢コースと、行者小屋方面の南沢コース。
私達は南沢コースへ。。




緩やかな樹林の中を、沢沿いに清流の音を聞きながら爽快に歩きます。
しかし、天気はどうなのかな??やっぱりあやしそうだけど・・・。

丸太の橋を何度か渡って進むと、広い白河原につく。
この辺りで感じの良い若者3人のグループと追いついたり、離れたりで・・


ヘリポート発見、このあたりからは大同心、小同心の岩峰もよく見えるらしいけど、上を見上げれば
ガスが下りてきている。。
あ〜今日もやっぱりダメなんだなぁ〜
行者小屋までもう一頑張り。

行者小屋で一休み
周りは何も見えない・・しばらく休み、水の補給をして進む。
ここからは、文三郎尾根を行くコースと地蔵尾根を行くコースに分かれる。
私たちが行く地蔵尾根コースは行者小屋の裏を通って登っていく。
歩き始めはゆっくりと〜


今日はあまり人にも会わずに、樹林の中を進む。
そのうちに下山の人たちに会う・みんな雨具をしっかりと着込んで・・。
「すごいですよー」エッ・??何??
「尾根は台風状況を実況している様だった・・」との事。
又 ある人は、「歩けなくて4〜5人で手を繋いで這ってきた・・」って。。
今の状態では想像できないけど・・私達が歩いてる所はとても静かだし、雨も降っていないし・・
樹林帯を抜ける頃から 少し雨が落ちてくる、念のため雨具を着込んで進む。

この辺りであったおじさんグループ
「すごいんですか〜??」
いやぁーもう終わりだよ、後1時間もしたら晴れてくるよ」
「今下山しようか考えていたんだけど・・」
「全然心配ないよ、これから悪くなる事ないし、回復するだけどよ」
「小屋で1時間も休んでいれば大丈夫」・・力強いお言葉を戴き、勇気を奮って進む・

<画像はチョット明るくしてあります>


この辺りから岩場が多くなり鎖やはしごを使っての登りが続く。
風が出てきた・・一寸心細い。。
しっかり周りの手すりに掴って、滑らないようにゆっくりはしごを登り、
鎖もしっかり掴みできるだけ内側を 風に飛ばされないように登る。
この辺りから写真を撮るのは難しくなってくる。

周りを見る余裕も無い、ゆっくり確実に進む、最後の急坂を登りきると地蔵の頭。
小さなお地蔵様が「頑張って来たねー」って言ってくれてる様だ・
この時がすさまじい風が・・、周りが見えてないのが余計に恐怖が・・。
再び・・どうするか戻るか??


この辺りでは立てない、風で飛ばされそう・・。岩陰に入り風を避ける、
ここまで登ると、後は稜線・・でも地蔵の頭を過ぎるとあまり風に飛ばされることも無さそうに・・。
右に進むとすぐに赤岳展望荘。
「とにかく入ろう〜」10時10分・。

「お〜〜頑張って来たねー」山小屋の主人が〜

何か食べたいな・・だんながラーメン、じゃ〜私はおでん・
まだまだ風の音は煩く小屋を叩く。


ボ〜〜っとして、ボ〜〜〜っとして、ボ〜〜ッとする。
12時までここにいる事にした、最悪ここに宿を取ることにして大休憩。
じゃービール(だんな)、じゃー紅茶(milk)

アッさっきの若者3人が〜
何処から行ったの??
文三郎尾根を行って、もう赤岳は登頂してきたらしい・・お疲れ様!!
やっぱりここで休憩していくらしい・・。

どうだった〜??凄かったです・・(声も無い私)・・・・・・・。

12時まで待っても風は同じような状態に見える。
その時、若者達は地蔵尾根を下る事にしたらしく、小屋を出て行った

私たちは、あ〜〜どうするか??
12時20分過ぎに山頂を目指す事に決定。
十分休んで回復した身体は元気に表に飛び出す。。
(・_・?)...ン?以外に中にいる時ほど風は感じない、飛ばされるような気配もない。



ここからジグザグに岩場を登っていく、さっきまで一寸先もガスで見えなかった周りなのに
山頂までは、長い鎖も付いている、思ったよりも軽快に登れる自分が不思議。

赤岳山頂小屋が見えてきた、時折青空も見える。なんか嬉しくなってきた。


30分もかからずに、山頂小屋のある、赤岳北峰に着く、そのまま5分ほど先の南峰に着く。
1時10分赤岳登頂・・バンザ〜〜イ!!がっちり握手。

狭い山頂は大賑わいだった・・三連休だからねー
記念写真を撮ったら、山頂小屋まで戻る。


実は夕べの段階では、マーガレットちゃんのレポートを参考にさせてもらい、
体調に合わせて阿弥陀岳を考える事にしたのだけれど・・。
とてもこの状況は無理・・同じ道を引き返すことにした・。


(山頂小屋方面から赤岳展望荘)

この頃から晴れ間も見え、ガスも切れ出してきた。
周りの山並みも少し見え出した・・。
中岳、阿弥陀岳も・・・

<画像はチョット明るくしてあります>
地蔵尾根では沢山の人たちが登ってくる・・。
皆、泊まりの人たちなんだろう、小屋はきっと大賑わいだ。
明日は素晴らしい赤岳が見えると良いねー。

朝 あの苦しくて怖い思いをした、鎖もはしごもこんなに明るい下では、それなりに安心して下りれた。

同じ一日とは思えないほどの、スリルを経験した一日だった。


展望荘で2時間以上も休んだ為、今夜は何処か近くに泊まるか・・??
なんて思っていたけど、やっぱり帰ることにした。


赤岳山荘に車を取りに帰ると、髭のご主人が「どうでしたか〜??]
「凄かったです・・」と私達。

これも山ですから・・いい経験だったでしょう??
懲りずに又来てくださいねー

赤岳って、すごく良い・・また行きたいなぁー





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