秋田駒ケ岳(1,637m)





    7月3日(土)   

曇りちょっと晴れ

八合目登山口(10.00)…焼森(11.05)…横岳(11.20)…大焼砂(11.30)……男岳分岐…男岳(13.17)・・阿弥陀池(13.35)……
横岳(14.15)・・・焼森・・・八合目登山口(14.50)

秋駒ケ岳は秋田一の標高(1,637メートル)を誇ります。男女岳や男岳・女岳等の総称で、
乳頭山とともに十和田八幡平国立公園南端の名山です。
素晴しい眺望と、北日本一といわれる数百種の高山植物の宝庫です。


昨年、ネットの仲間の人達が沢山訪れていた秋田駒ケ岳、
行きたいと思いながらもあまりに遠すぎて・・
隊長にご機嫌伺った所・・「俺はいい」との事。
それなら頑張らなければ・・どうしても行きたいんだから。。。

この時期 天気予報を見ながらバスの空席照会を見ながら・・
でもその日を決断した時はすでにバスは満席
あちらこちらで探してみても見事に空席は見つからない・・。

そんな時忘れていたのは地元のバスでした・何とか確保して夜10時過ぎ町田駅を出発。。

東北のそんな遠くの山を1人で歩くなんて・・それはドキドキものでした。

いろんな人のレポートを拝見して、夜行高速バスで田沢湖に行くには
えびちゃんの使った羽後交通が一番便利かも。
直接田沢湖駅に行くのが嬉しい・今回それが全然空いていなかった・・。


クーラーのききすぎた車内は寒すぎで、寝れない覚悟で行ったけど
どれくらい寝れたのかな?
バスってこんなにスピード出すんだな・・なんて思ったりして・

ほとんで寝れない朝を迎えた・7時前に盛岡に着く、
ここから田沢湖駅までたった一駅を新幹線・・。

初めての駅・・大きいんだなぁ〜


こんな所を新幹線が走るんだ・・なんて面白い。。
新幹線なのに4両編成だったりして・・
田沢湖の駅はこんなに小さい・・
「IRIS」の撮影場所があるとか、全く興味が無いので知りませんでした。

田沢湖駅に着いたのは8時31分
横浜から昨日来て岩手の親戚に泊まられて
今日は1人でここに来た方とご一緒になった。

八合目直通のバスは10時5分まで無い、それをどうしようか考えていたらしい。
ではご一緒にアルパこまくさで乗り換えて行くことにした、
駒ケ岳八合目登山口に着いたのは9時52分。
10時になってやっと登山開始。



雨、雷の予報だったけどなんとぉ〜・・こんなに青空が。。

今回予報があまり悪くてキャンセルしようと考えていたのだが
同僚が「行かないと後悔するよ、大丈夫だから行け」と言われてやってきたのだ。。

それがこの青空に「来てよかった!!」

一般的なルートは、八合目→阿弥陀池→横岳→大焼砂→ムーミン谷→男岳→阿弥陀池

さぁ〜どうしようか考えてると・・「こちらも良いですよ」と声を掛けていただいた。。
横浜の方は・・どうします?と言ったら
「私はこちらから・・」と片倉岳コースを阿弥陀池の方に行くらしい、
では、私は教えていただいた焼森方面「石楠花コース」です。



歩き出してからすぐにハクサンチドリがあちこちに。。
花の山で、この時期に沢山の人を魅了する山ならではの雰囲気のある山です。

木道を過ぎると細い荒れた道を登っていきますが、すぐに石楠花の木が出てきます。。
まだ蕾が沢山で、満開にはもう少し時間が掛かりそうです・・。

先ほどこちらのコースを教えて下さった方がすぐ前にいて・・
ご夫婦で歩いてらしたのですが、石楠花が咲き出した辺りから、私と並んで歩いて
あの花は、この花は・・と花の本を持ちながら教えてくれます・・。

ご主人とご一緒じゃなくて大丈夫ですか?
申し訳ありませんんーなんて言うと

「なんもなんも・・」と言ってくれて秋田のやんわりした言葉で答えてくれます。。

秋田の言葉って身近で聞く事は殆ど無くて、今までを考えても実際聞いた事はなかったかも。。
本当に優しいんです・・。

ちょっと先に行って休憩で待っていたご主人に「奥様お借りして申し訳ありません」そう言うと
愛想笑いをする訳でもないんだけど、優しさが感じられました。

もうこの辺りから沢山の種類のお花がいっぱい・・
こちらのコースは下りに使う方が多いらしく、登りは誰もいません・・。

コミヤマハンショウヅル,、ベニバナイチゴもよく咲いていた
赤倉沢の流れは緩やかで靴を濡らすこともなくわたれ、サンカヨウノ群生地帯だがまだ少し早い様子。
ミネザクラが咲いていたのに写真はだめでした。
  
可愛いお花でしょう・・色が可愛い。。

なかなか前に進むことが出来ません・・。

2週間前にも来たから今日はゆっくり歩こうと思う・・と言いながら
いろんなお話をしながら・・

あれが乳頭山だよ・と遠くを見て教えてくれました。


空も碧いし・気持ちい〜〜♪



目の前に迫る焼森山、ここがタカネスミレの群生が見事な所だが
もうすでに終わりに近づいてる様子で勢いが無いながらも健気に咲いてる・黄色の小さな花には
近寄ってずっと見ていたい気がするくらい。。

所々にコマクサも咲いて・・これから先のお花の出現に期待がふくらむ。
焼森山頂は360度の展望らしい

坂を登り切ると目の前が開け、秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳が姿を現した


焼森・・着いた・ 焼森から男女岳 横岳に向かう

ここから間もなく横岳山頂・・。

  

横岳からこれから向かう大焼砂方面・・

ここで色々教えていただいた秋田のご夫婦に、お礼を申し上げてお別れします・。
とても楽しい山行になりました・1人で心細かった分沢山の幸せを感じました。
ありがとうございました。




ここから先もいろんな種類の花が・・ホソバイワベンケイも見事に・・。
ポツリポツリとコマクサも咲きだして・・写真を撮っていたら
まだ先にワンサカあるからそっちの方がいいよ・・なんて教えていただいたりして・・





 こんなに沢山の花が咲いています・・なんか「シアワセ」感じま〜〜す♪


ここを下っていきます。。
そしたら・・ホラ・誰もいません。。



そして・・来ましたよついに!!!



まだまだこれからなのかもしれませんが、それでも私は大満足!!






チングルマだけでなく、シラネアオイも沢山綺麗な花をつけていました。。

ここを過ぎると、男岳と横岳の分岐のコルまで



男岳の分岐までやっとの思いではい上がる・・バテバテです・・。。

ここから男岳の山頂を踏んで・・なんて思ってると「キター」そうなんです・・またまた今回も足が攣っちゃいました。
足が攣ると頭の中をはなねこさんの言葉が・・・
足だけで収まってねー

しばらくうずくまる・・
この痛さはどうにもならず・・

山頂から下ってきた人がゆっくり休んでゆっくり休んで・・
解る解る・・痛いんだよな・・。
一人なの?
大丈夫?

ご夫婦が心配してくれる・・

大丈夫です・・声は出来るだけ元気ありそうに・・。

あれだけ水分補給を気にしていたのに

今回はペットボトルのみしか準備しなかったため
忠実に補給しなかった結果がこの有様・・。

ここまで来て山頂を断念するか?
しばらく休んで・何とか動けそうな感じになってきた、ゆっくり歩けば行けるかな?

またまた山頂から下ってきた男性が・
「ゆっくり行けば大丈夫・そこで休んで次はそっちで休んで・・」秋田訛りで優しく言ってくれる・・
あと15分だから頑張れー別のご夫婦もそう言ってくれる。。

ゆっくりゆっくり歩いて・・山頂には誰もいない・・。
やっと来た・・
うっすらと見える田沢湖

  
しかめっ面の記念写真を納めてゆっくり下る・・



クルクル巻きの小岳・ムーミン谷
頑張って登ってきたよね・・・。

分岐まで戻り阿弥陀池まで下りながら・・
振り向くと男岳


阿弥陀池と男女岳→
 

阿弥陀池でゆっくりゆっくり休憩・・。
自分の周りはみんな山、大きな大きな秋田駒ケ岳でした。

山も花もそして人も・・魅力たっぷりの東北 山のデビューは
私の全てを包んでくれたように素敵な素敵な一日でした。

またきっと来るねー近いうちに!!


横岳から焼森、八合目登山口〜とのぼりと同じコースで帰ってきちゃいました。
今度は片倉岳コースも歩いて見たい!!





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