西岳(2398m)から編笠山(2523m)



2004.5.01

登山口駐車場(6:05)~不動清水~西岳山頂(9:05~9:30)
~乙女の水(10:30)~青年小屋~編笠山(11:45~12:15)登山口駐車場(3:00)

今年のGWは7連休、天気も予報ではずっと良さそう・・。
山は日帰りで一日だけしか予定が取れない、何処の山に行こうか・・??
前半は実家に行く予定・・だったが予報が違ってきた。
後半はチョット崩れてきそう・・では5/1にと急遽決まった。

八ヶ岳日帰り登山は、どうしても3時過ぎには自宅を出発しなくては・・。
予定通り3時半出発。
今日からGWに突入する人も多そうなので、中央高速は混み混み予想・・。
この時間ならいつもだったら殆ど車に逢わないが・流石今日は流れている。

中央高速から見る八ヶ岳は、もしかして今日は曇りかも・・と思わせる感じであまりスッキリしていない。
小淵沢ICを降り、富士も高原ゴルフ場(スキー場)を目指す。

ゴルフ場横の駐車場には1台の車もない。20台程おけるかな。。
スキー場の駐車場は200台程止まると本には書いてあった。

気合いを入れて(笑)打ちっ放しの練習場の横の登山口から開始。。
甲斐駒がよく見えてる・・良い天気になりそう・・。
花がたくさん咲く山のようだが、今日は期待できないな。
それでもスミレはチラホラと咲いている。
桜の花もまだ少し咲いていました。
小鳥の声が賑やかに迎えてくれた、とても静かな山歩きのスタートです。

何度か林道を横切り編笠山と、西岳の分岐になる。(ここまで約30分)
西岳方面に進み、程なくして「不動清水」に着く。トイレがあり夫はトイレに・・。
不動清水で喉を潤し(長生きの水だって)・いよいよ本格的に西岳に向かって登に入る。

林道編笠泉の林道を横切りカラマツ林を抜ける。
新芽が芽吹いてとても綺麗。

そこから少し登ると切り開かれた所が・・・。
振り返ると、甲斐駒、中央アルプス、北アルプス・・・
いいなぁ~~最高の景色、こんな天気の良い時に来れた事に感謝だよ。

結構きついな・・ずっと登りばかり・・やっぱり八ヶ岳なんだ。。
変に納得しながらそれでも登り・・・。

ここらあたりから、八ヶ岳特有の苔むした岩場が出てきた。
日本庭園を思わせる様な・・。

このあたりから完全に参ってる・・。足が進まない。
チョット切り開かれた広場っぽい所が・・ここから0.6キロ(30分)の標識が・・。
「だったらもう一頑張りだね・・」
最近タバコを止めたダンナは食欲旺盛。
朝食の残りのサンドイッチを食べて、スタート。

それが30分なんかではとても着きません。所々雪がチョットだけ残っていました。
ガレ場を進み。ここでも振り返れば最高の展望が・・。
編笠山も見事に見えてます。

着いたよ・・・先に進んだ夫の声で・・はぁ~~~着いた・・・。(9時5分)
山頂にはだ~~れもいない。「山頂二人じめ」ってとこですねー
良い天気だね・・。
目の前には権現岳がド~~ンっと。
編笠山も青年小屋もはっきり見えてる・・。

見渡せばグルッと遮る物もなく・・
9時30分になって、さぁ~~向かうは編笠山。
源治新道を行く・・下り始めたらすぐに・・雪道。
え~~どうしよう、アイゼンつけたりするの??
要らないよ・・っていうか、スノーシューが良かった。
歩き方が上手くできなくて、ズボッ・ズボッと膝まで潜っちゃう。
これが俗にいう、雪が腐ってる??

私達の前を確か登山口で逢った男性と、途中で抜かれた男性の2人が通ったはず
その足跡らしきあとを踏んでいくんだけど、コンパスの長さが違い
凄く大変、一度潜った足をぬこうとすると、もう片方が潜ってしまい・・
「アチッ~~」と汗をかきながら進んでいく。
凍って無くて滑るよりも楽かな??
そのうちに、この道で良いのか??
よくある、赤いテープも、ペンキのマーキングも何もない。
この道ってあまり歩かれない道なのかな?
周りが全く見えないし、足元だけを見て進むので、前の方の足跡だけを頼りにしちゃいました。
助かりました・・。
下ばかり見るので、木で頭をゴツン。。
何だか大変だけど、楽しくなってきた・・(= ̄m ̄)クスクス
編笠山が遠くなってきてるけど・・心細い。。
ネットで探した方のレポートを印刷してきたのを見ると
もう少しで「乙女の水」の場所らしい。

開けた所にやっと「乙女の水」・・乙女が汲む乙女の水・・(ノ∇≦*)キャハッッ♪
ここで初めて男性6名のパーティにあった・・ホッとした。
これだけ人に会わないと、心細いですねー
安心してこの水を含んだ・・おいし~~~

この方達は、昨日から編笠に行って青年小屋に泊まり、今朝は権現岳をピストンして
西岳に行って帰るんだって・・・。
「何処行くの??」
「編笠で帰ります・・」「手頃だよね・・問題な所は全くないよ、きをつけてね・・」って別れた。
「乙女の水」を過ぎると青年小屋まではすぐ。。
西岳から青年小屋を見た時・・随分登るなぁ~と思っていたのに、あまり登った感じはしない。
きっと雪道に神経を使っちゃって、登りの感覚がわかんなかったのかな・・

青年小屋の働いてるお兄さんと雑談して、上がっておでんを注文しちゃった。。
今日は2つのグループの予約しかないんだって・・。
この時期、あまり人が登らないんだね。
権現岳を見上げれば、小屋の回りは雪がまだまだ残っている。
雪かきが大変なんだって・・ご苦労様!

30分も休んで、いよいよ編笠へ。
去年登った常念岳と同じように、赤ペンキで描かれた○印を登っていく。
岩場を過ぎると、ハイマツが・・
この山には雷鳥はいないのかな??
なんて呑気に考えてる暇もなく・・再び雪。

このあたりの雪は綺麗でした。
ここから編笠山頂まで雪・雪・・・。
でも立ち止まって見上げると・・山頂が。。

やったぁ~~着いたよ・・・編笠山頂11時45分着。
すごい!!凄い・・大感動。
権現岳、赤岳、阿弥陀岳・・目の前に迫ってくる感じ。

やっぱり登ってきたご褒美だね。
何処までも限りなく見えました・・。
いいねーこんな所にずっといたい・・。
サイコウ~~。
私達もしっかり感動しちゃいました。

山頂にいた人達・6グループの人達がそれぞれ感動を味わったのでしょうね。
観音平からのルートがメインのようで、富士見高原からの登山者はあまりいないようです。

そろそろ下山。
まず岩場・・岩場の下りってなかなか大変。
足が届きません・・宙ぶらりんになった足をアッチに着いたりコッチに着いたり。。

岩場を過ぎると今度は凍った雪道・・・。
木を抱え込みながら下りました。
30分も下った所からやっと雪が無くなりました・・。
下って、下って・・・下りっぱなしも疲れちゃうよ・・。
夫は持病の膝が痛くなり出した・・。

殆ど下りで2時間を過ぎた頃、西岳との分岐着。
このあたり、「タラの芽」がたくさん・・そこら中にあるんだけど・・残念ながら皆取ったあとのようでした。

長い山歩きでしたが、今日にして良かったね。

素晴らしい感動をいっぱい貰って、今年のGWの山は終わりました




山域別リスト