青森のホテルから新青森に戻り、予約していたレンタカーを借りて酸ヶ湯温泉を目指す。
今の時代、車にはカーナビも装備されて、初めての道でも安心できる・・と思われがちだが・・
我が家の車にはカーナビが付いておらず、意外にカーナビ通りに走るのは大変。
時代遅れの夫婦なのですわ(笑)
「前方渋滞です」の声が聞こえても、「何処が・・」と思うほど快適に走れる。
車も少なく道も広く酸ヶ湯温泉に着いた・その先僅かの所に公共の駐車場があり、
トイレも綺麗です・。
空は殆ど曇り・・そして今にも落ちてきそうな怪しさです。
目の前の大きな鳥居から登山道が始まります・・。
駐車場 | この登山口を右に登り始める |
こんなに木の茂った所を歩き出します。
オオカメノキや足元にはマイズルソウが群生しています。
登山者は殆どいない。
登り始めると硫黄の臭いがきついです・
最近の雨の影響か道はグチャグチャ・・歩きにくい。
溝の様になってしまってるところが多く、側道を歩いても滑り、溝を歩くと靴紐まで濡らすほど深さもある。。
何人もの地元のおじさんおばさんたちが大きなリュックを担いで下りてきます・・。
どうやら「根曲がり竹」を採ってきたらしい・。
合羽がびしょぬれで・・登山道を歩いていても笹薮の中で、「ゴソゴソ」と何かが動いてると思うと
ご夫婦で根曲がり竹を採ってる様だ・・。
ちょっと「どきっ」とする。
途中休んでいた人は「これが、コシアブラでこれがタケノコ・・と見せてくれた。
リュックぱんぱんで3時間半の成果らしい。
こんな方が何人もいて、登山者よりも断然多い。。
歩き出して1時間もしないのに雪道になってきた。
コシアブラと根曲り竹がいっぱい | 足を滑らしたら下まで行きそう・。 |
所々に案内板があり景色が見れると多分素晴らしいのだろう・・・
この先うっそうと茂った笹道を歩くと右から轟音と思えるような水の音が・・
あまりの大きさに少し怖くなる位の音で・・雪解け水が多いのだろう・・。
その先に行くと「地獄湯の沢」というらしい場所に出る。木橋を渡り地獄湯の沢の左岸を登ってゆく。
橋を渡るとこんな大きな岩場が・
雪が多い・・ガスも多し前が殆ど見えない。。
歩き出して1時間半・木道に掛かる。
木道の取り付きにはミネザクラ、湿原にはショウジョウバカマ、ヒナザクラ(多分)。
湧水、八甲田清水のある仙人岱に着く。
「水が美味しいから飲んでいって」・・と地元の登山者3名に会った・。
実に美味しかった・・。
ピッケルの練習に来たとか・で、山頂には行かなかったとの事。
それじゃ〜と別れ際に
「一箇所道がなくなってるから気をつけて行って」と言われた・・
「ん??」どうなってるの?
「解らなくなったら戻ったほうがいいよ・・」と言われ、なんだか物騒な気がしてきた。。
なにしろ周りが見えないんだからどうにもならない・・。
細いロープがあるからそこの側を登っていけばいい・そこを過ぎたら問題ないから・・・
・・と言われたが、まだ大問題があった。
木道を抜けると・雪だらけ・・
前も横も・・見えない・・
5人のグループにあった・・下ってきた、その足跡を頼りに・・と思ったが、途中で足跡が消えてる。
どうしよう・・確か雪道に入ったところに、登山道の境のロープがあった。
そこまで戻って急な傾斜を登って行く・・行けない・・急な雪山なのだ。
這いつくばってステップを切っていくと雪が鼻に直撃・・それでも必死・・写真撮る余裕なし・・。
雪がないときなら簡単にほんの何歩かで登れるような気がするが、ちょっと油断するとサァーっと落ちる。
登りきるとずっと雪道、足跡を頼りに歩いていく・・。
このロープの先で足跡が見つからない・・どういうこと??
確かに足跡はあったのに・・。
暫く回りを探す・・。
このままここで帰るのか???
そんな事を考えていたら、隊長が「あった・・」・・と言ったのは
この倒木の裏側でした。。
全く見えなかったため道が途切れたように見えたのでした。。
木の上を乗り越えて登山道に入ります・・。
この登山道の両脇にはたくさんの高山植物が楽しませてくれます・・
でもこの登りが相当疲れました。。もう少しで頂上です・。
寒い・・周りも見えず・・それでも八甲田山だー
12時35分、相当時間が掛かってしまいましたが、無事着きました。
山頂では休むには寒すぎて・・ゆっくりも出来ずに下ります。
あの苦労した雪の登りだった所は、滑って下りま〜〜す。
駐車場には2時30分頃着きました・
やっぱり一度は晴れた日にも登りたいです。。
明日は岩木山・・晴れないなぁ〜。