硫黄岳

コース 桜平駐車場(8.30)〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳〜硫黄岳山荘
〜横岳下〜硫黄岳〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜駐車場【所要時間休憩含み約8時間】


6月3日


2008年のレポート

2007年のレポート

2004年の杣添尾根から



今回で3回目となるこのコース。
何度来てもここからのコースは好きです。

硫黄岳山荘のHPでツクモグサが咲き始めたとの事。
「エッ・・今年は早くない??」

今週末でも行って見ようかとも思ったけど予定があるので、だったらお休みしちゃって行こう〜♪
予報は前日はいい天気だったけどどうやら今日までは何とかなりそう・・とは思ったのだけど。

5時半過ぎに自宅発。

休日以外は殆ど出かけないので高速の様子もちょっと違う・・。
道路の補修工事らしき事を何ヶ所かしていたり、諏訪近辺は高速なのに対面交通の経験まで。。。

あ〜〜それに休日で無いので1000円のETC割引はありませんでした。。

高速を下りていつもの道を・・三井の森を過ぎるといつも思うのは
宝くじが当たったらこんな別荘欲しいね(はははっ)
唐沢鉱泉との分岐を桜平ら方面にダートな道を走る。

昨年は駐車場までの両脇にはレンゲツツジが見事だったけど今回は少し寂しい。
駐車場は僅かな車が停まってるだけ・やはり平日は静かのようだ。

8時20分過ぎに準備をしてスタート。
登山口ゲートの前には立派な桜の木が満開で迎えてくれた。



豊富な推量で流れる川に架かる橋を何度か超えて
緩やかに登りながら、微かに硫黄のにおいがしてくると夏沢鉱泉に到着。

前々回は槍の穂先まで見えていた北アルプスも今回は雲の中です・・。

このあたりから「ヒメイチゲ」「セリバオウレン」が咲いてると情報が・・
最近細かい花は全く見えにくくなって困ります・。

探しながら歩くけど中々見つけられません・・。

そして昨年より1ヶ月早い為にまだ遠い花の時期です・・。

夏沢鉱泉を過ぎると登山道に入ります・。
ここからオーレン小屋までも花を捜しながら歩きますが・・
どうにかオーレン小屋付近まで来るとそれらしき花が・・。

再来週くらいになると賑やかに色とりどりに花咲き始める事でしょう・・。

オーレン小屋の住人

オーレン小屋で一休みしているとポツリと・・ん???
ここで合羽の上着だけを着て歩く事にする・・。
降らないといいな・・と思いながらも合羽が保温になって丁度いい感じ。。
今日は寒いです・・。

そしてどんよりとした空は雲が厚く晴れ間は全く期待できません。。



ここからも少しだけなれた道を進んでいきます。
夏沢峠まで僅かで着きます。。


北アルプスが少しだけ。

夏沢峠を過ぎるとすぐに登山道の両脇が見事にイワウチワが咲き乱れていたのに・・。

爆裂火口壁をバックに夏沢峠

下ってくる人達に何組か出会い・・皆さんが合羽を着て・。

ここからグングン登りです・・。
汗は全然出ません・・寒いです・・。

出遭った方に「手袋しないと冷たいでしょう・・」そうなんですけど・・言われても
手袋出す元気なし・・・

「上の方は白いものが・・」そういわれてる男性は昨日オーレン小屋に泊まったそうで・・
昨日は晴れていたけど展望はよくなかったとの事。。。

「雪??」

先に行く隊長はオーレン小屋でであったカップルと前後して進んだらしい・・
その彼女は三度目の山行・・若いって素晴らしいなぁ〜

稜線に立った三人は雪の上のカモシカを発見したらしい・・
彼女曰く「黒く動くものが居る・・あれって黒豹??」
わが隊長は大喜び・・若い女の子って何を言っても喜んじゃう隊長楽しくてよかったね。。

カモシカも黒豹もまぁ〜動物だからいいよね・・

その後で「お〜〜い、カモシカが居るよ」って後れて必死で登ってる私に励ましのこえぇ〜〜〜
本当にこれで着くのかと思うほどにのろまです・・(⊃∀`* )エヘヘ♪

カメラを向けるとポーズをとるカモシカ


硫黄岳山頂は僅かにひとつのグループのみ。。

赤岳の頭は雲の中・・
ここからの景色は絶景!!のはずが・・。


相変わらず風が強くてジッとしていられずに硫黄岳山荘に下る事にした。

コマクサやウルップソウが咲くこの稜線が中々いい・・。
硫黄岳山荘に泊まってこの辺りのお花畑を半日も散策したらいいだろうな〜〜なんてことも考えます・。
しかし・まだ咲いていませんよ・・蕾や葉っぱや影も形もありません・・。

ここから一段と寒くなってきた・。
やっぱり降ってきた・・。

でもランチを食べなくっちゃ・・。

いよいよ食べる段になったら物凄く風と霙が・・
寒くて・・何を食べたか解りませ〜ん・・
サラダなんて全然欲しくない・・。暖かいラーメンもなんだかすぐぬるくなっちゃって・・
なんなんだ〜〜
そそくさと食べてそそくさと片付けて・・
「さぁ〜〜とにかくツクモグサ」

「見たら帰ろうね・・」そんな感じでこのまま帰ってもいいかも・・なんて気持ちさえ・・。

寒いよ〜ん・・温泉が恋しい・・。

同じ場所に他に2組のグループがランチだったけど、皆さん硫黄岳に行く人達・・。
こんな広い八ヶ岳でミョウーに寂しい感じになってきた・・。
まだ時間的には遅くないんだけど
とにかく事務的に「さぁ〜〜行くぞ!!待ってろよツクモグサ」・・そんなに偉そうに言ってるわけではありませんけど
何しろ・・今が辛い。。。

ここから横岳は登り登り・・・
エッチラオッチラ・・・・寒い・。。


周りは全く見えなくなってきた・・ガスガス・・・
こうなるとやはり太陽に感謝だね・・。

写真なんか撮る余裕なしです・・。

この辺りにありそうだよね・・って隊長の声がドンピシャっと・・ありました・・たった1つ。
でもこれ以上はもう岩がすべるから無理してはいけないしここで良しとの結論が・・
「そうだね」・・では写真を撮り始めると・・「おや」・意外に群生していました。。
一株と思っていたツクモグサは広い範囲で見ることができました。
写真を撮るのはちょっと大変な所に咲いてるので私はパス。。
右下は切れ落ちてるのだぁ〜〜。


この寒さで全部の花はしっかり花を閉じてしまってその周りは凍りで覆われてるような可愛そうな位でした。
もう十分・・と帰ります。。

ここから硫黄岳まで登り、雪なのか霙なのか?
顔にあたる霙が痛い・・心底冷え冷え・・
何でこの日なの〜???

そこにあるはずの、手が届きそうな所にあるはずの赤岳も全く見えず
グレーの世界の中をただ歩く・・強風に吹き飛ばされてガスの切れ間から一瞬姿を見せる赤岳に感動しながらも
再び何も見えず・・。

それでも風にあおられて一瞬見える赤岳の勇姿に「お〜〜」と声が出て
これが感動・・

♪〜山よさよならごけげんよろしゅう〜また来る時は笑っておくれ〜〜♪
歌ってる場合じゃないんだけど・・そんな心境。
大好きなこの場所

赤岩の頭からオーレン小屋の下ります・。
いきなり始まった雪の登山道に足をとられながら・・それでもアイゼンも着けずに
人の踏み後にしたがって下っていく・・。
この辺まで来るといつの間にか霙はやんでいた。。



ここらから隊長が膝の痛みを感じ始める・・。
下りっぱなしの雪道は神経と共に膝の負担も相当ある。。
暫くそのような道を下りどうにかオーレン小屋着。。

相当降ったようで小屋のあたりはびしょ濡れになっていた・・。
この辺は雨だったのでしょうね。

ここからガンガン下る・・。
ガンガンとは行かないけど・・下らないとお家に着けないもんねー

そして駐車場には車は一台も無かった・・。

本当に本当にお疲れ様でした。

来年のツクモグサはもっといい天気に来ましょう・・。

凍ったツクモグサ 凍ったツクモグサ さくら キバナノコマノツメ ヒメイチゲ
ミヤマスミレ ヤマガラシ エンレイソウ
コミヤマカタバミ ヒメイチゲ セリバオウレン





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