爺が岳(2670m)・鹿島槍ヶ岳(2889m)


1日目(2007.10月6日)

扇沢(5.35)→ケルン(6.40)→種池山荘(8.50〜9.05)→爺が岳(9.50)→冷池山荘(11.10)
冷池山荘(11.45)→鹿島槍ヶ岳南峰(13.40〜14.00))→冷池山荘(15.30)


2日目(2007.10月7日)

冷池山荘(5.50)→爺が岳中峰(7.15)→種池山荘(8.00〜8.30)→ケルン(10.00)→登山口(10.45)


10月6日 

曇り


ネット友だった「クマちゃん」から爺が岳の添付を頂いたのは
もう何年前だったかな??
山全体が赤くてとても素晴らしい景色だった。。

それ以来秋には行って見たいと思いながら
やっと今年実現できた。

3連休の最後の日はどうしても抜けられない用事があり
最初の2日で行くことに決めた。

今年の社員旅行で同じ道を通っていたが不思議な感じ。

あの扇沢のバスターミナルのすぐ近くに爺が岳登山口はあった。。

朝(夜中)12時半に自宅を出る、
帰る人なのか出掛ける人なのか、中央高速は車が多かった。。

柏原新道登山口の駐車スペースは道路脇に10台ほど、
登山口手前にも同じくらい・・・そして橋を渡った所にも30台くらい停められそう。
4時近くに登山口の駐車場に着いたが車の停めるスペースはなかなか見つからない。
橋を渡ったところに何とか停めるスペースを見つけた。

ただ、ここにはトイレがない・・
扇沢のバスターミナルまで行くか考えてから停めるほうがいいと思います。

車の中から見上げた空は 今まで見たこともないほどの星が輝いていましたよ。

ちょっとだけ休んでると周りの車からはスタートしてる人達もチラホラと・・。

私たちもヘッドランプが要らない時間の、5時半過ぎにスタートする。


今回はあちらこちらでネット巡りをしてレポートを読み漁った。。
危険なところはなく初心者でも十分楽しめるとの事。

柏原新道登山口から急登が始まる、もみじ坂と言ってもあまり紅葉は目立たない。
今年は遅いと言われるが、もうすぐ雪が降るよ・・。

つづら折りの登りは苦しいが、道はとても良く整備されていている。

ナナカマドはあの綺麗な紅葉を見せないで枯れてる木も・・。
やっぱり今年もだめかな???


こんな景色も見えて・

扇沢の駐車場も随分上に来ても見えてる。。



約1時間でケルンのある休憩ポイントに着いた。

ここから目の前にデ〜〜ンと針ノ木岳。


(帰りに撮った針の木岳)

予報と違ってなんかすっきりと晴れてない、雲が取れそうもない。
ケルンを過ぎると「種池山荘」可愛く見える。
でもズ〜〜っト先・・(遠い!!)



水平道、石畳の道を過ぎて




石ベンチまで来ると「あ〜〜あ」って感じで思わず座っちゃいます。
とてもすわり心地の良いベンチでした。
このまま座っていたいでーす。

このベンチまで来ると
「顔色悪いよ、大丈夫?」隊長の言葉・・
「鹿島槍まで今日行けるの」

そうなんです、予定としたら今日のうちに鹿島槍には登って
明日は帰るだけの予定にしないと・・
我が家は遠いのです。。


ここを過ぎてガレ場まで来ると



「一呼吸 息を整えてください
静かに速やかに通過してください・
耳を澄まして足元に注意して・」との看板が・・。

見るからに危険そうな地域・・。
この道もいずれ壊れちゃうのかな?

ここからの登りが長く急で・・「くるじ〜〜〜い」
最近こんなときが多くなった気がするんだけど・・
体力のなさをヒシヒシト・・。

何しろの登りっぱなしで疲れがたまってくるのが辛い。


「隊長先に行って〜〜」
そう言ったら早いこと・・見えなくなっちゃった・・。(*`▽´*)

スローなペースで登って登って・・ここが一番辛いぞ。。。

今日はどうしても晴れないのかな?
雲が厚いよ・・。

種池山荘に着いたのは隊長から15分遅れ。(8.50)
「さむ〜〜い!」
ジッとしていられない位に寒い。。。
何か食べるかな〜寒いけど食べれば元気になるかも・・。


(向こうに見えるのが爺が岳)

少しだけ(15分)休んで出発する・・
寒い寒い・・・。
風が余計に体を冷やします。

爺が岳に進む、寒くて隊長はホッカムリをする・・。
格好なんて気にしていられない・・。
地面には霜柱が・・雨でも降ったらこれは雪になるぞ。。。
合羽を出そうかといいながらもそのまま進んだ・・。

爺が岳山頂(南峰)に登り一時グルッと周りを見渡して・・
すぐに冷池山荘に向かいます。。
先に見えるのが鹿島槍ヶ岳

この時点私は相当疲れています。



この辺りは驚くほど多くの雷鳥たちに会えるらしいですが、会えませんねー・。
ハイマツの稜線歩きです。。
この感じが北アルプスって感じですよね。


気持ちのいい青空の下での稜線歩き良いもんですよね。
でもそれは明日に期待です。。。

爺が岳の中峰は今回はパス・・。
明日にお預けして。

ハイマツの道を抜け、砂礫のジグザグ道になると西側に立山と剣岳の
姿を望みながら・・・







冷池山荘もさっき過ぎた種池山荘もグルッと見えます。。。



赤岩尾根分岐を見送り、冷乗越から上り返すと(11.45)冷池山荘に着いた。



宿泊の予約を・・・。
未だこの時間では混雑の予想は出来ないけど、明日天気が悪そうなので
ここまでは皆が、頑張ってくるかも・・との事。。

未だ部屋の準備が出来ていないので玄関に荷物を預けて
必要なものだけ持って表に出る。

テラスで早めの昼食、
今回はあまり食べれないけど、卵スープが美味しかった。。。


落ち着いてから鹿島槍に向けて出発する。


ここから登ってすぐにテント場がある、展望最高だね。
まだ5張くらいのお家があった。
この辺り一面にチングルマの紅葉が・・


ここからハイマツの急登をジグザグに・・。


山頂手前からザレ場が広がりかなりの急です。
そして「布引山」山頂(2683m)。






小さな山頂でも眺めは最高。
立山・剣も見えてご機嫌〜♪。。

先に急ぐ・・鹿島槍南方。ずっとザレた所を進んで行く。
目の前に見えてるところがなかなか近づかない。。
山頂ではたくさんの人達が楽しんでいるのが見える。。

下ってくる人も歩きにくそうな道。
特に下りに注意が必要かも。。

南峰山頂に到着。
「お〜〜、いいね。。。」
立山連峰で標高一番高いんだって。。。

風が強く寒い・風は来ないところを見つけてお菓子タイム・。

山頂から見る八ツ峰キレットの先には
五竜岳から白馬岳へと続く北アルプス北部の山々。




いつかこのルートも歩いてみたいね。

北峰は今回はパスしちゃいました。
ここまでこれて大・大満足!!

下りはしっかり注意して・・こんなザレ場うっかりしたところで転んじゃいますから。。。

こんな所を走って登ってる若者が・・
あっという間に下ってる私たちを追い抜いて下っていきました。

「もう山頂に行って来たの??」
「はい」だって・・
どんな足してるの??
すご過ぎ・・・と言うか・・「超人」


りの途中までくると・・ガスが出てきたね・・
そんな話をしながら歩いてると・・
「みて〜丸い虹が・・・」
そんなことを言っていたら・・・

これって・・???
ブロッケン???

3時30過ぎに小屋に着いたら大変なことに・・・。

「今夜は予想外の宿泊者のために乾燥室から、食堂から・・部屋を作ります」 
しばらくお待ちくださいとのアナウンスが流れていた・
どんな部屋になるか心配していたが
私たちははしごを上った所で2階というのかどうなのか、1枚の布団に一人で寝るのが確保できていた。。
早めについてよかったな・・。

隣のご夫婦の話によると、鹿島槍が大好きで、何度も登っているとか・・・
去年のあの連休の時もここにいたとの事、種池山荘から雪になり前の人の足跡がすぐにかき消され
どうにもならずにここに泊って帰ったとの事、12本アイゼンでなくては動けなかったらしい。。
その方は、鹿島槍から見る剣が大好きなんだそうです。

キレット超をしてきた事もあるけど、そちらからの剣は思わず手を合わせたくなるほどの
荘厳な感じだそうです。。
それなら是非一度行きたいものですね。。

穂高連峰も良いですけど、こちらの後立山連峰も大好きな方が多いのではないかと思いました。



こんなに美味しそうなご馳走でした。。

明日は雪かも・・


この小屋のスタッフはすっごく感じが良くて
また会いに来たくなっちゃうくらい・・。

二日目に・・・





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