二日目 
 燕山荘(7時)〜大天井岳〜常念小屋(2時)〜〜常念岳〜常念小屋(泊)

2003.08.11〜8/13

昨日から降り続いた雨が、夜中には小屋の屋根を叩き
安眠を妨げられる様な激しい強風を伴い、今日の山歩きは全く望みが無くなってしまう様な予感の中
4時前から目が覚めてしまい、今日一日の行動を考えてしまった。


5時に朝食を済ませても今日の行動も決まらず・・・・・
天気予報を気にしながら、外の雨の様子を見ながら7時まで小屋の中。
「う〜〜ん」どうする??
予報は雨/曇り・・でもこの雨が止むのかな??
槍穂の予定の人が、このまま下山する人もいる。
「う〜〜ん」どうする??

とりあえず「いくか〜」・・という事で常念に向け、7時出発。

雨具の装備をしっかりして歩き出す。
潤平さん、さくらっちはどうしたかな?
歩いてる人は誰もいない、北アルプスは二人の物。。
強い雨・風は容赦なく顔を叩き痛い。。
私の華奢(?)な身体が飛ばされるかも・・・。
怖い気になってきた、風に向かって進むと息が苦しくなってくる・・。
スローペースで進む、手が冷たい、手袋がびしょぬれ・・。
周りを見る余裕は全くない、足元だけをしっかりと見つめて歩く。
間違っていたかな・??

それでも気がつくと、コマクサの群生が「頑張ってるよ・・」とでも言っているように
突風に千切れるほどに揺れている。
このコマクサは12年過ぎてからやっと花をつけるらしい・・けなげだなぁ〜
立派に大きな株で咲いている花は20年も過ぎている事でしょう。
時間とともに、風も和らいできているような気がしてきた。

槍、常念の分岐・・
ここからもしかして「さくらっち」に
逢えるかな??
昨日ここを通ってしまったなら逢えないけど。
この悪天候でもしかして、まだ常念かも・・。
確率的には逢えるような予感が・・・。

頑張って歩くぞ(*^ ^* )

でも今日は今までに10人位の人にしか
逢っていない・・。
淋しいなーこんな事珍しいんだろうなぁ〜

大天井に着く頃にはやっと明るくなってきた。

大天荘で一休みをしてから、大天井岳登頂。
常念まで頑張るよ〜。

線をひいたように、ここからお天気回復。
晴れ間が出てきた。
青空が嬉しい・・。

やっぱり戻らなくて良かった・・。

途中で会った御夫婦の話によると、夕べの突風で大天井のテント場でテントが飛ばされたらしい。
あまりの風で、小屋に非難してきた人達もいたらしい・・やっぱり凄かったんだわ。


常念岳、下に見える
赤い屋根は常念小屋


常念小屋に2時着。
燕山荘よりもこじんまりとした小屋にはあまり賑やかな感じはなかった。
先客の御夫婦のいる12人の定員部屋に入り、間もなく燕山荘から一緒だった御夫婦と
今夜は3組6人で一部屋になった。
明日からの、お盆休みはこうはいかないんだろうなぁ〜。
余裕のある部屋で・・安心。。
一休みして「5時からの夕食は時間厳守で・・・」の小屋の人に言われて、今日のうちに、常念岳に
登る事にした。
素晴らしい形で大人気の常念岳は、ガレ場ばかりでとても歩きにくい。
実は8合目が山頂と思っていた私は「まだ先だよ・・」のダンナの声で疲れがドット・・。
アッチコッチで足をぶつけていて痛い。。
足が上がってこない・・あ〜もう一息!!
見えなかった槍の頭が・・見えた(*^ ^* )

常念岳山頂から・・こんなに天気が良くなりました。

蝶が岳ヒュッテも小さく見える、しかしピカリ隊のここの日帰りには頭が下がる。
・・というより信じられません・・凄いピカリ隊。。
狭い山頂でしばらく、北アルプスの空気をたくさん吸収してボ〜〜っとして過ごす。

5時に間に合うように下山。
食事は美味しかった・・。
食後部屋の人達とおしゃべりをしていると、夕暮れのカッコいい槍に逢えた。
部屋から真っ直ぐに槍が見える。
とてもいい部屋だった。

夜は山登り暦30年、同室のの人、江東区の山歩きの会のリーダーをしている人が色々教えてくれた。
しかし30年も山歩きしていると、こちらの質問に対しては何でも答えてくれる物知りおじさんだった。
そしてなんと・・ハーモニカの演奏をしてくれた・・こんな出会い良いなぁ〜

そして今日一日終わりました。


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