雲上のお花畑朝日岳(2418m)



   2010 8月8日(日)〜8月10日(火)



蓮華温泉(5.30)…兵馬の平(6.15)…瀬戸川橋(6.50)…白高知沢(8.15)……青ザク(11.15)…
吹上のコル(13.35)・・朝日岳山頂(14.20)……朝日小屋(15.30)


夏休みに突入しちゃいました・・
行きたい山は数多く・・でも自分の体力も心配しながら検討して・・
今年の夏山は「蓮華温泉から朝日岳、雪倉岳、白馬岳そして蓮華温泉に・・」
そんな周遊しちゃうことにしました。

ちょっと欲張りでハードかな・・なんて思いましたが
この時期(ちょっと遅いかな??)花の名峰と呼ばれる雲上のお花畑はどれ程か
感動できるのではないかと・期待はいっぱいです・・。




夜中11時30分に自宅を出発、蓮華温泉に着いたのは5時頃、
駐車場は満車・・ウロウロ探してどうにかスペースを見つけて何とか停めた・。


天気は予報に反してちょっと怪しいかも。
準備をして登山届けを出して5時半に登山口をスタートした・



蓮華ロッジから出発


歩き出しからいきなり下る・・何処まで下るんだと思うほどにどんどんと・・
そしてこの道が全て木道なり・・

滑る事滑る事・・樹林帯の中は草木と共にビチャビチャ・後から聞いた話によると
夕べは相当な雨が降り続いたらしい。

10分で蓮華の森に着く、ここで白馬大池と朝日岳の分岐。



遠くに遠くに朝日岳

これはまだ歩き始めなので、なんとか踏ん張りは利くものの、これが最終日となると歩けないのではないかな・
滑る事4回、尻餅が2回・・恐かった・・木道の両脇は湿地帯なのでそこにだけは落ちたくないのだ。。

アヤメ平を過ぎ、平馬の平らを過ぎてもまだまだ湿地帯。
アカバナシモツケソウの可愛いピンクの花と、オオバギボウシの黄色が見事に広がっていた。



長くて滑る湿原地帯

しかし足元は泥だらけ・・スパッツを着けなかった事を後悔したがもう遅かった・・。

そしてもう一つの災難は小虫やアブ・・・顔中にまとわり付いて・・刺された。
こめかみ、おでこ、腕、・・痒い事・・


瀬戸川の橋を渡り、これがひょうたん池・・・?と言う所を過ぎると




重機の音が賑やかに。。白高地沢に着いた・・8時15分。
ここまで2時間45分・・。

    

橋をかける工事が7月の15日から3月5日の予定で始まっていた。。
以前からあった橋は、大雨のたびに流されて通行できなくなるらしい・・。

飯場もできていて、冷たい水のみ場や休憩場所も作ってあった、工事の方が登山者のために作ってくれたのだろう・・。
ベンチもあって一休み、・・冷たい水で顔を洗ってトイレをお借りして、水の冷たさに幸せかんじま〜す。

ここまでせっせと下ってきて、ここから標高差1100mの登りが始るのだ・・。
ここまで歩いてきて出合った人は2組。
若いご夫婦と、女性の二人連れ・・。

まだこの辺りでは下りの方とは出会わない、朝日小屋から下ってきてもここまで4〜5時間はかかる。

白高地沢からいよいよ登りが始まるのだ・・。
樹林帯の中カモシカ坂を登る・・ここがきついと誰かのレポートにあったけど・・今日は大丈夫。。
なんと言っても演歌がついてる(笑)
ここが五輪尾根



今まで辛かった足の攣りも今回は相当の準備をした・・。
水2l、ポカリ1l、そして塩飴、梅干・・などいつも何かを口に入れ・
そして何時も何かを歌って・・(それは出来るだけ歌って・・)
演歌となれば何がいいか考えたりして・・与作も中々いいけど(笑)全部知らない・・
津軽海峡・・もいいよ・それからまぁ〜適当でした・・

この辺りでいよいよ下りの人に出会う・・。
たくさんのグループに会う、ここのルートは下りに使ったほうがいいのかな?

あまり楽しくない樹林帯で話をすると・これから先にある木道が相当滑るらしい・
え〜また?
のぼりも下りも大変だよ・・との事・・

朝4時半に出てきて今だからまだまだ登りは先だよ・・なんて嬉しくない激励が・・。
それでもお花は素晴らしいから楽しみにして・・

休むにも座れなくて・もう少しで開けてるから・・と
五輪高原に着いた・・9時45分。
やっと休憩、あ〜勿論今までも何度か休憩はしましたよ・。



もうお花は遅いね・という人も居たけど、
シロウマアサツキ、カライトソウ、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ハクサンコザクラ、
ハクサンイチゲ、アオノツガザクラ、シナノキンバイ、クルマユリ、イワカガミ、イブキジャコウソウ、ウツボグサ、ミヤマアヅマギク、
カライトソウ、ウサギギク、ソバナ、ミヤマダイモンジソウ、チングルマ・・・・。



ホシガラスにも癒されて

たくさんの花で足も段々遅くなり、座って立っての動作が辛くなってくる・・。


ワタスゲに囲まれて


さっき出合った若いご夫婦と先になったり後になったりで・・・。
大きなザックは何キロ??
聞いたらご主人はこれ位・・と持たしてくれたが全く持ち上がらなかった・・
凄い!!


こんな休み所で

こんなの背負って歩くなんて若いというのは素晴らしい。。。
夕べ雨が降ってテントが乾いてないとの事・・。


 

なが〜い、なが〜い木道が中々進めないけど・でも頑張って進まないとまだまだ山頂は遠いのだ!

ハクサンコザクラが特別素晴らしい・・そして可愛いのだ。。


一面に咲くハクサンコザクラ


11時20分とても見晴らしのいい「青ザク」で昼ごはん・・。
気持ちのいい場所でちょっとだけ昼寝などしちゃいました・・。
気持ちいいなぁ〜♪

    
    青ザクです・・。

右側に朝日岳を望む・・まだまだ遠い。。。

さぁ〜もう少しもう少し・・元気を出して!!


五輪の森に入るとダケカンバが続く、ここはお花が無い。。



13時35分、吹上のコルに着く。
ここから日本海に行く「栂海新道」の分岐。
親不知まで行くんだって・・なんか憧れだわ・・・日本海まで歩いたら感動するだろうな・・・。




栂海(つがみ)新道は右・・日本海に抜けます。。

そして翌日であった青年は今夜の7時から親不知を出発したんだって・
明日の雪倉岳の登りであいました。



まだまだ花いちめんで先に進めません・


振り返りながら・・よく歩いたな・・


ここから朝日岳ももうすぐ・・・
何処に山頂があるか、登っても登って山頂は何処だ・・・って感じだが
ぱっと出たところが「あれ?山頂」
やったぁ〜〜〜〜!!
14時20分山頂踏みました、約9時間です・。

山頂!
やったぁ〜〜〜〜〜♪


殆ど人に会うこともなく、山頂も二人だけ・・。

暫く写真を撮ったりしながらノンビリと・・充実感を味わいました・・・が・・まだ先に行かなくっちゃ。。

朝日岳の山頂から朝日平に木道を一気に下ります・・。

下りっぱなしでヘロヘロした頃に遠くに見えますよ・・朝日小屋。
なんだかカッコいいねー



あの長い木道を歩いていけばいよいよ着きます、今夜の宿に!

近くに行ってビックリ・・これは平地の木道と思い込んだのは間違いでした・・
下ってからまだ登りがありました。。

中々着きません・・。
やっと着いたらあの清水ゆかりさんのお出迎え。。。

そして待望の夕食、
ここの夕食はとても評判のいい美味しさなんだって・・

それは評判どおりの美味しいご馳走でした・

夕食時清水さんから説明があり・
鱒寿司、魚の昆布締め、肉じゃが、栂海(甘味)そして富山のコシヒカリを使ってるとの事・
野菜の天ぷら、鳥のから揚げも・お蕎麦は山芋の刻んだ物がありそれを入れて食べても美味しいですとの事・。


まぁ〜素晴らしくおいしかった・・チャキチャキのオーナーさんのお人柄が小屋全体に出ていて
アットホームなとっても素敵な一時でした。

そして今夜も宿に着かない人がいるとか・・
迎えに行くかどうかでちょっと慌しくなってる・。

予約の電話を受けた時からどうかな・・という人だったらしい・。

清水さんが相当怒っていた・同室の人が最初にその4名を追い越してきたとの事・・。
その女性は朝4時に出発して、12時間かけて大池からここに来たらしい・。
69歳でもう来年は来れないからと頑張ってきたらしい・・。
拍手を送りたい。。


そのまだ着かない人はどうするか・小屋の若者が荷物を取りに行くことになったらしい・が間もなく着いた。
14時間もかかってやってきたとの事。
明日は栂海新道から日本海に行く予定との事。
とても無理、貴方達は無理だから明日は北又に降りるようにと言われていた・・。


この小屋までは何処から来てもそれなりの覚悟をしてこないとたどり着けないと思う。
若い人ならともかく、中高年は自分をしっかり解るべき、どれだけの迷惑をかけることになるか。。

そして小屋の人達は、4人分の夕食を準備していた。


明日も何事もなく楽しいたびが出来ますように!!
つかれた〜〜〜〜今日は休憩入れて私は10時間、夫は休憩多く(私を待つ時間)9時間半。

おやすみなさ〜い!

今日疲れを癒してくれたお花達








2日目(朝日小屋から白馬)


最終日(白馬から蓮華温泉)








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