あの高嶺の頂に・

北岳(3,193m)・間ノ岳(3,169m)

 晴れ

コース 

(7/20)広河原(6.05)→二俣(8.25)→八本歯のコル→北岳山荘(13.30)泊
(7/21)北岳山荘(4.25)→間ノ岳山頂(6.10-6.25))→北岳山荘(7.45-8.30)   
→北岳(9.50-10.30)→肩の小屋(10.45-11.00)→広河原(15.00)

1日目(2008.7.20)
日本で2番目に高い山・・
ずっと前にそれが北岳と言うことも知るはずもなく
山に行く様になってからその存在を知る。

知ったからと言っても行こうとする気も勿論無かった訳だが
2.3年前から行ってみようかな・・漠然と思ってるだけで
行動がなかなか出来なかった。


2年前槍ヶ岳に登りとても苦しかった。。
それでも登頂した喜びはその苦しささえ忘れることが出来て
最高の喜びになった。。

最近体力、気力に段々自信が持てなくなってきて
今しかないかな・・・そんな気持ちになって。。

梅雨も明けていないまま3連休に突入かと思われる7月中旬
予報は全国的に晴れマーク。
やっぱりこの日でしょう・・・
予定通りに20.21日で行くことにした。

北岳山荘に電話で様子を聞く。
「凄い混み方です、予約だけで定員オーバーなので
日を変えられることをお勧めします・・」との事。
そう言われてもなぁ〜
今回はtunaちゃんも同行となる。

話は少しそれてしまうけど・・
今年テントを購入したtunaちゃんは夏休みにお友達と
縦走の予定があるらしい。

その前に一度リハーサルを兼ねて
「milkさん一緒にテント泊して!」

そう言われてから週末になると雨の予報で
実行が出来ないまま本番を迎える気配さえ・・。

まさかテントデビューが北岳になるとは・・。
milkさんテント持って行きます。。
シュラフを持って行って下さいとのメールが・・。
「やっぱり!!」覚悟の決断である(笑)

それ凄いことなんですが〜出来るかな・
出発日・・と言っても日が変わる一時半に自宅を出る。

tunaちゃんと合流して芦安の駐車場に・・と思っていたら
駐車場の大分前で「ここから先には停められませんからここに停めて下さい・・と」
ヘリポートで停められた。

そこに乗り合いタクシーの車がバス乗り場まで運んでくれるらしい。
バス乗り場は大変な混雑。
あの電話の様にやはり今日は相当の人が出てるらしい・。

その乗り合いタクシーで私達は広河原まで乗っていくことにした。
途中鳳凰三山が輝いていました。

広河原に6時頃着いた。
ゲートからすぐの所で、 左手に 野呂川に掛かる吊橋が現れる。
渡りきるとすぐに広河原山荘がある
ここで朝食。
広河原山荘の横から登山道が始まる。
 
今日は日帰りザックと違ってずっしりと肩にかかる
これから2日間の素晴らしい日に期待がいっぱいのスタートです。
 
少し行くと大樺沢コースと白根御池コースの分岐がある。
私達は大樺沢コースで進む。

水量の多い・・さすがに南アルプス天然水だぁ〜♪
渡るだけで涼しい風が吹き上げてエネルギーが貰えそうな気分。

手を入れたら切れそうなくらいに冷たくて
気持ちがいい・・・

その川にかかった橋を何度か渡って樹林帯の中をいく・・
空が青い・・。
そうです、全国的に昨日が梅雨明け宣言されたのです・。

ここ数年、海の日をはさんだ三連休は天気がいつも悪かったのですが、
青空・・2日間も続く気配です・。
とても素晴らしい日になりそうです。

川の音を聞きながら二俣までダラダラと登りっぱなしで
どんどん追い越して行く人があったり
追いついたり、追い越したりですっかりお馴染みさんになった人もいたりして・・
長いのぼりです・。


暑い・・・汗が流れる。
そして約2時間で二俣に着く
ここからアイゼンをつけて登りです。
何しろ、今までは軽アイゼンで十分だった山だけしか行ってなかったし
昨日急遽買ってきた6本爪なのでうまく使えるかさえ心配。
下ってきた学生にやはり付けた方がいいかしら?
そう聞いたら持っていたら付けた方がいいですよ・・の答えだったので
勿論つけました。
隊長は軽アイゼンで十分だと思うと言ってそれを使う・・。
やはり滑るらしい・・

「お母さ〜ん早すぎない??」と後から声がかかる・・。
実は私・・雪が好きなんです・・。
アイゼンにすべてをお任せなんですが・・ザレた所が大の苦手
それが雪に埋もれてると・なんと歩きやすい事か〜♪

時々ラークの声がしたり、バットレスでは何かを指図してるのか
大きな声が聞えたり・・小さな石が転がってきたり
そしてある時は・・ビックリ・・人が転がってきました。。
滑り降りる気だったらしいのですが
どうやら準備中に滑ってそのまま岩の前で止まりました。。
怪我は無かったようですが・恐いですねー

ここは例年の3倍の雪が残ってるとのことでした。
ズボッと足がとられるような雪で無く
春の雪のような水分が含まれた雪でした。
ここを下りに使うのはちょっと技術が必要ですよきっと。。


雪渓を歩きながら振り向けばこんな輝いた鳳凰三山が・・・

ここからアイゼンを脱いで登山道に入ります・・。
雪渓の登りで殆ど体力を使ってしまった私は
これから先どうなるかちょっと心配!

3人組のおじさん(失礼)達が一緒に登ってくれて元気を貰います・。

何度も何度もはしごを登って高度を稼いでいきます。
辛いきつい・・
この時間時間が止まってるかのように
全く進めません・・・。



稜線に出ると一面に咲くお花畑に感動!

そこからは撮影タイムとなり再び動きが鈍くなる・・
こりゃ〜山荘に着くのか心配にさえなっちゃいます。

雪渓を過ぎた頃からガスが出たり晴れたりと
なんだか怪しげな天気になってきた・。

先程下っていく男性が「キタダケソウ」がまだ1箇所だけ残ってるよ、
しっかり見つけないと見つからないけど
頑張って探して・・と言われたので
必死で探す・・けど見つからない。

先程の3人組の方が
あったよ・・これがキタダケソウ・・もう最後だね・・。
そう言われたけど・・
初めて見れたんだ〜感激!!。


それでもしっかり山荘に着いた、13.30

玄関には今日は1枚の布団に2〜3人です・・。
混んでいますので協力お願いします。。

隊長は決断のとき。

混んでいなかったら小屋に泊り
1枚の布団に3人なら2任用のテントに3人の方が
ラクではないのか・・・

色々考えた末
tunaちゃん宅にお世話になることにした。
さてさて・・寝れるかどうか〜。
ちょっと窮屈かもしれないけど、スリム(??)な3人なら
何とかなるのでは??・

そしてテント場の予約をしてきた・。


それからは3人でお家を作り・・
なんと言ってもデビューですから・・・・(⊃∀`* )エヘヘ♪

そしてディナーざんす〜♪

明日も晴れるかなー

いよいよ北岳・・二日目



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